人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学 (集英社新書)
- 作者: 広瀬弘忠
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/01
- メディア: 新書
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☆☆☆
人間はなかなか動こうとしない動物なのである。 p14
社会で生き抜くために読了.
3.11以降,現実を直視しない人の存在を感じ"正常性バイアス"が気になっていた.
この本を読んで,"正常性バイアス"への個人的な結論としては"バランスを意識すべき"だった.
他に
世の中の説明できない出来事に対して認知的不協和を埋めようと,
仮の原因を作り出す"責任転嫁"についての言及もあった.
世の中の出来事は大抵,合理的な説明が出来無い.
ゆえに,世の中は基本的に"責任転嫁"で回っているのだろう.
嘘で責任転嫁ならまだいいが,無意識の責任転嫁は厄介だ.
社会も国家も永遠に存続することはない,ということは忘れないようにしたい.