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人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学 (集英社新書)

人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学 (集英社新書)

人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学 (集英社新書)

☆☆☆

人間はなかなか動こうとしない動物なのである。 p14

社会で生き抜くために読了.
3.11以降,現実を直視しない人の存在を感じ"正常性バイアス"が気になっていた.
この本を読んで,"正常性バイアス"への個人的な結論としては"バランスを意識すべき"だった.

他に
世の中の説明できない出来事に対して認知的不協和を埋めようと,
仮の原因を作り出す"責任転嫁"についての言及もあった.

世の中の出来事は大抵,合理的な説明が出来無い.
ゆえに,世の中は基本的に"責任転嫁"で回っているのだろう.
嘘で責任転嫁ならまだいいが,無意識の責任転嫁は厄介だ.

社会も国家も永遠に存続することはない,ということは忘れないようにしたい.

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