お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」
お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: 単行本
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「戦争というのは,国同士の資産の消耗戦なのだから,資産を持っているものにとってはそれを失う可能性が高くなる」(p.162)
軍需産業以外メリットは少ないのだろう.
「日本が,アジア諸国の中で唯一,欧米に対抗できた最大の理由は,『強力な統一政権(明治新政府)を素早くつくったこと』だといえる.」(p.171)
「日本には内戦らしい内戦はなく,統一政権ができたので,欧米諸国がつけこむ隙はなかった」(p.172)
他につけこまれないように内戦は避けるべき
「ケインズは,貿易黒字国も赤字国も,収支均衡の義務を追うという提案もした.」(p.237)
個人の生活でも消費だけするのではなく,生産もすべきだろうな
「第二次世界大戦前,世界経済は,各国の貿易の不均衡,通貨の不安定さに悩まされ続けてきた.それが,戦争の大きな要因でもあった.」(p.238)
「一国の通貨[ドル]が世界の基軸通貨になるということ自体が,はじめから矛盾を抱えていた」(p.241)
理由は
「ドルを世界に流通させるには,アメリカの貿易は常に赤字になっていなければならない.アメリカの貿易が黒字になると,ドルはアメリカに戻ってくるので,ドルが世界に流通しなくなるから.世界の国々は,ドルを欲するために,アメリカに貿易赤字になることを要求する.しかし,貿易赤字が続けば,アメリカの経済基盤が危うくなり,ドルの信用そのものがなくなってしまう 」(p.240)
税率を知ることは大事
「国が傾くのは,富裕層が特権をつくって税金を逃れ,中間層以下にそのしわ寄せがいくとき」(p.253)