book review

what you see is all there is

続・資本論 (まんがで読破)

この記事は,本のAdvent Calendar 2016 の7日目です.

www.adventar.org

7日現在,ゼンゼン埋まっていないので興味関心がある方はご参加下さい.


続・資本論 (まんがで読破)

続・資本論 (まんがで読破)

☆☆☆

商品の「価値」は二種類に大別できる

  1. 使用価値

個人の主観や状況によって異なる,比較不可能な価値
2. 交換価値

商品の価値を数でとらえて比べようとする客観的な価値のこと
他の商品と比較した場合の分量を表す比較可能な価値
注がれた労力の度合いで価値を判断する

抽象的人間労働とは
労働者の労力・人数・時間で労働をとらえること
抽象的人間労働が多いほど交換価値が大きくなる

「同じ労力分の交換価値だとしても相手に「使用価値」を感じられない場合等しい価値の交換「等価交換」は行われない」(p.13)

「貨幣とは(中略)貨幣であるという『信用』が重要」(p.22)

[労働者]にあるのは「二重の自由」
1. 奴隷や囚人と違い自分の意思で労働力を売ることができる人格的な自由
2. 自分の工場持っていないということも生産手段に対して自由だと言える

労働力は立派な商品

可変資本とは
労働力購買のための資本.生産過程で剰余価値を生み出す

不変資本とは
機械・工場・原材料などそれ自体から剰余価値を生み出せない,価値が不変の資本

「重要なことは資本家の利益となる『剰余価値』を増やせるのは人間の労働力だけだということ」(p.41)

「年齢性別経験不問とは言いかえれば代えはいくらでもいるということ 資本家の強みのひとつ」(p.53)

労働者が労働力の価値を上げることは資本家にとっては嬉しくない可能性もある.
高学歴が雇われない理由

「立ち止まれば追いつかれてしまうよ」(p.78)

資本主義の本質.競争を始めたら降りられない

ある程度うまくいけば・・・よかった んだけど 覚悟決めなきゃいけんか」(p.81)

「B社がA社の需要に応えたいがために いわば勝手に増やした機械設備」(p.87)

不均等的拡大とは
消費手段を生産する会社に比べて生産手段を生産するほうが取引のバランスに関係なく不均等に拡大すること

「失業者が少ない働き口に群がる それは資本家が労働者に対して悪条件で働かせる強みになります」(p.117)

人間の労働力が資本家の利益を生むのだから一億総活躍社会は資本家に良い仕組み.
利益を上げるために,労働者の賃金は上がりにくい

相対的過剰人口とは
労働力の代わりはいくらでもある状態.労働力の過剰供給状態のこと

「長く走れる強者だけが生き残れる」(p.141)


www.adventar.org みなさまのご参加をお待ちしております!

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス