自分を愛する力 (講談社現代新書)
- 作者: 乙武洋匡
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 新書
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☆☆☆
なぜ読んだのか
感動ポルノを考えるためのテクストとしてと,自分の自己肯定感の強さに不安があり,上手くコントロールする方法を知りたく読了.何が書いてあったか
著者は「生きてみなければ、その人の人生が不幸かどうかなんてわからない」(p.79) と言うが, 生きてみても,「不幸かどうかなんてわからない」のではないか?
私に想像力が足りない問いなのかもしれないが,
著者は,著者の身体を「じろじろ見てはいけない」と言う(cf.p.198)
子息にホームレスを例に説明した理由では,じろじろ見られると「いやなきもち」になるから,じろじろ見てはいけない(cf.p.197)と言う.
自己肯定感を持ち「自分を否定的にとらえたことは一度もない」(cf.206)という
著者は,なぜ,じろじろ見られると「いやなきもち」になるのか?
私は,社会が障害を作っており,重いものを持ったり,風邪で高熱が出れば,障害になるように,障害者も健常者も境界は曖昧だと考えている.ゆえにでは,なぜ,人をじろじろ見てはいけないのだろうか?
泉谷閑示が,結婚を焦るような人は,考えていないだけじゃなく,よく見ていない(cf.p.224) と言っていて,確かに,よく見てない,と思った.
- 何を学んだか
誰にでもできないこと、苦手なことがある(cf.p.146)社会ではそれの克服を求められるように感じるが,得意なことを伸ばした方が良いのかもしれない.だとしたら,まずはできないこと,苦手なことを把握し,そこに投資しないように気をつけたい.
成長には,成長を妨げる事物を取り除くことが重要.(cf.p.209)