三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))
三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))
- 作者: 斎藤孝
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 新書
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☆☆☆☆
* なぜ読んだのか
頭の中を整理するため
* キーワード
3色 主観 客観 緑 技化 地 図
* 何が書いてあったか
齋藤は,主観と客観をスイッチし,優先順位を明確化する方法として,情報を3色の3種に分類することを推奨する.
赤: 客観的に最重要なもの
青: 客観的にまあ大事なもの
緑: 主観的に面白いもの,大事なもの
「くぐらせる」(p.69-71)
脳の論理的思考力や感性を掌る部分を使い,自分の脳の暗黙知の海のようなところに一度それをつけ込むようなイメージ.投網漁の網のようなイメージで暗黙知の海から,心の琴線に触れ,反応するものをひっかけ捕まえる
「立ち上がらせる」(pp.112-113)
情報を「立ち上がらせる」というのは、文章の中に沈みこんでいるものを、浮き上がらせ、目立たせて、自分の目に飛び込みやすくさせるという意味
自分で資料に色づけをし、情報にグレードをつけることで、"仕込み"をすること
* 何を学んだか
「社会的動物として現代を生きていくには、主観と客観を分けて考え、理解し、バランスよく発揮する力が必要とされる」(p.59)(下線部筆者)
「算数の公式はひとつの図である。その図式化されたものを言葉で説明するという練習をさせる(中略)大事なのは問題の構造、意味がわかっているか」(p.139)
プログラミングも,文章化と図式化を双方向に出来るように練習すると良いかもしれない.
「[人間のバイオリズムと関係するらしく]睡眠にしても、1時間半を単位として取るといいと言う」(p.157)
「アイディアは既存のものに対してバランスよく緑[主観的に大事なもの]を配合することで、新たな形をとるものが大半(中略)自分の緑を入れて組み替えることで新たなものを生み出すのだ。それは客観系の赤・青をクリアにおさえられているからこそ、はじめてできる段階である」(p.169)(下線部筆者)
* どう活かすか
頭の中にも色の次元を増やして整頓してみる
問いと答えの色もテクストを読む際に必要かもしれない
物事を構造的に理解するために,マクロの視点で全体を空間的に鷲掴みするようなイメージで,もっと俯瞰的に全体構造をつかみ,物事を幅広く見下ろす(p.133)
読書は,まずは全体を読み通し,重要なワードを外さないようにする.要約に当たっては、最重要の赤[客観的に最重要なもの]から話す(p.135)
文章化と図式化を双方向にできるようにする(p.136)
情報との出会いを一期一会と思い,なんとしてもヒントをつかむという攻めの姿勢で情報を得る(p.68, p.202)
* 問い
3色ボールペンに拘らず,4色ボールペンを買い,黒のリフィルを抜けばいいのでは?(p.51)
脳みその混濁(p.56)を防ぐには,境界を作り,曖昧にしなければ混濁しないのか?他に混濁させない方法は無いか?