ジョン・ハンケ 世界をめぐる冒険 グーグルアースからイングレス、そしてポケモンGOへ
ジョン・ハンケ 世界をめぐる冒険 グーグルアースからイングレス、そしてポケモンGOへ
- 作者: ジョン・ハンケ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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☆☆☆
なぜ読んだのか
ジョン・ハンケは僕にとってのビジネスヒーローの一人なので彼の経験,思想知りたく読了.いつか,ハンケには自分の手で本を書いて欲しい.
発見
ハンケは,人生は,コンピュータから予測できてしまう程度の動きしかしていない,と述べる.(p.116) しかし悟ること[今乗っている軌道から降りることも,迂回することも,近道を見つけることもできるのだと気づくこと]によって、過去は過去、未来は未来としてとらえることができ、現在のために生きることができるようになると主張する (pp.129-130)
「悟った」(enlightened)ハンケが niantic を創り,プロダクトによって世界中の人々を啓蒙している.ハンケは,東洋思想だけでなく,ひとびとを幸せにするにはよく知ればいい(p.56)と,善く生きるには知を愛せという西洋思想からの影響も受けている.
日本政府総務省が『ポケモン GO』リリースで心配していたのは、人が集まるということに対してで,ゲームに沿って集合的に行動する人々は、社会秩序に悪しき影響を及ぼさないだろうかを憂慮していた (p.147 下線強調は筆者)
どう活かすか
老いて自分の人生をふりかえったとき,おもしろい話であふれているように生きたる (p.25)
「あたらしい目で、新しい世界を見る」"The world around you is not what it seems." (p.80)
ローカルの良さ(p.80)に目を向ける
人生を高精細に捉える(p.158)
どのようにして他者に貢献できるのかを考え、自分の才能を最大限、適切な場所で発揮する (p.168)
問い
- 幸せとは、他人に貢献すること (p.168) だろうか?ハンケも言うように,「自分はなにによって満足するのかを心に問いかけ、自分にとっての幸せを理解」(p.167)する必要がある.
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色の分類は 齋藤孝 『三色ボールペン情報活用術』 角川書店,2003年.を参考↩