book review

what you see is all there is

未来はすべて決まっているのか―ニュートン力学vs.量子論


☆☆☆

ミクロな世界とマクロな世界の一般的な境界を設定するのは無意味に思われる。
なぜなら、超電導現象のように、物質中の粒子どうしの力をうまく利用すれば、マクロな系でもミクロな世界の性質をそのまま残すことが可能だから

脳の神経細胞活動という客観的世界においては、意思と動作の間は、必ずしも因果関係があるわけではないようだ。少なくとも、私の未来を「わたし(自我)」が決定しているわけではないということは、確かに言える。


私たちの未来の感情や行動の完全な予測には、スパインに含まれるたった1個の分子数が変化しただけで、シナプスの伝達効率が大きく変化するから、1つの分子の動きをも明らかにする必要がある。

多世界解釈

Q. 未来はすべて決まっているのか
A. 現代の科学では、まだ答えられない
(世界は根本的には非決定論的である可能性が非常に高い。ただし、現時点では、マクロのスケールに非決定論的な性質がどれだけ影響をあたえるのかはわからない)