book review

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ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか

ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか

ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか


☆☆☆

イノベーター、初期採用者がファッションに求めているのは、既成の価値観をくつがえす自己主張だった。自分を際だたせるためにあえて危険をおかす意志を持っていた。だが、初期多数派、後期多数派の大半は、服装で際どい自己主張をしたり、危険をおかしたりしようとは思わない。

愚かなのは、愚かなやつがするからだ。そう、クールなのは、クールなやつがするからなんだ。クールなブランドは人を大切にする。

わたしたちが見たり聞いたりしていることから、自分がどんなに影響を受けているか、日常生活のごく些細な出来事にどれだけ左右されているか、がわかる。社会の変化があまりにも気まぐれで、しばしば不可解に思えるのは、わたしたち人間の本質が気まぐれで不可解であるからなのだ。