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モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか


http://www.ted.com/talks/lang/ja/dan_pink_on_motivation.html
「他人からモチベーションを与えられる必要がある人物を採用するつもりはありません」

報酬には本来、焦点を狭める性質が備わっている。解決への道筋がはっきりしている場合には、この性質は役立つ。前方を見すえ、全速力で走るには有効だろう。だが、発想が問われる課題には、まったく向いていない。広い視野で考えれば、見慣れたものに新たな用途を見つけられたかもしれないのに、報酬により焦点が絞られたせいで功を焦ってそれができなかったのである。報酬の存在によって、周囲が見えにくくなり、独創的な解決策を生み出しにくくなる傾向がある。これは社会科学において定説となった。

外発的な動機と同じように、目標も人の焦点を狭める。だからこそ効力を発揮する。精神を集中させる役割を果たすからだ。しかし、それには代償が伴う。

人には生来、(能力を発揮したいという)有能感、(自分でやりたいという)自律性、(人々と関連を持ちたいという)関係性という3つの心理的要求が備わっている。この要求が満たされているとき、わたしたちは動機づけられ、生産的になり、幸福を感じる。この要求が満たされないと、人のモチベーションや生産性、幸福感は急落する。