book review

what you see is all there is

13歳からの論理ノート

13歳からの論理ノート

13歳からの論理ノート

☆☆☆

「論理的」とは、理由部分に「もっともな感じ」があるとき

例) 僕は寝たかった。だから寝なかった。
  論理的ではない
  僕は寝たかった。だから寝た。

  論理的

論理的か否かを判定する絶対的な基準はない

ある行動や意見が、ある人には理論的であって、また別の人には論理的でない、ということは頻繁にある。

論理性の高い人間は、結論に賛成か否かとは別に論理を考えることが出来る人

例) この学校には図書館がない。だから図書館を作るべきだ。

「結論には賛成だけど、この論理は変」という具合に

演繹と帰納

推論は演繹と帰納の2つに分けられる。

演繹 結論が100%確実 (ただし、前提か論理が正しくなければ、結論が正しいとは限らない) 数学の証明では常に演繹が行われ、数学的帰納法と呼ばれている方法も帰納ではなく演繹。

帰納 演繹以外の推論

2つの違いを荒っぽく言うと、結論に「だろう」が入るか否か

「理屈はそうだけど云々」と言う人は、ロジカルシンキングに問題がある。

日常的によく見られる変な論理(変な理屈)は、多くの場合、隠されている前提が変。

前提が何であるかを考えれば、たいていは、なぜ変なのかがわかる。

文章を書く際の注意点

結論には「考える」ではなく行動の動詞を使うほうが良い。なぜなら考えて終わりではないから。

例) 読書する場合、良い本が何かを考えるべきである

  よりも

  読書する場合、良い本を選ぶべきである

  の方が論理性が高まる。

論ずる際は、自分の感情に言及してはならない。

「私」を使わずに書ける文は、「私」抜きで書く。

「これから何を書こうとしているのか」(概略案内や概論)を先に書く