13歳からの論理ノート
- 作者: 小野田博一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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☆☆☆
「論理的」とは、理由部分に「もっともな感じ」があるとき例) 僕は寝たかった。だから寝なかった。
論理的ではない
僕は寝たかった。だから寝た。論理的
論理的か否かを判定する絶対的な基準はない
ある行動や意見が、ある人には理論的であって、また別の人には論理的でない、ということは頻繁にある。
論理性の高い人間は、結論に賛成か否かとは別に論理を考えることが出来る人
例) この学校には図書館がない。だから図書館を作るべきだ。
「結論には賛成だけど、この論理は変」という具合に
演繹と帰納
推論は演繹と帰納の2つに分けられる。
演繹 結論が100%確実 (ただし、前提か論理が正しくなければ、結論が正しいとは限らない) 数学の証明では常に演繹が行われ、数学的帰納法と呼ばれている方法も帰納ではなく演繹。
帰納 演繹以外の推論
2つの違いを荒っぽく言うと、結論に「だろう」が入るか否か
「理屈はそうだけど云々」と言う人は、ロジカルシンキングに問題がある。
日常的によく見られる変な論理(変な理屈)は、多くの場合、隠されている前提が変。
前提が何であるかを考えれば、たいていは、なぜ変なのかがわかる。
文章を書く際の注意点
結論には「考える」ではなく行動の動詞を使うほうが良い。なぜなら考えて終わりではないから。
例) 読書する場合、良い本が何かを考えるべきである
よりも
読書する場合、良い本を選ぶべきである
の方が論理性が高まる。
論ずる際は、自分の感情に言及してはならない。
「私」を使わずに書ける文は、「私」抜きで書く。
「これから何を書こうとしているのか」(概略案内や概論)を先に書く