book review

what you see is all there is

華氏451度

華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)

華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)


☆☆☆☆

 国民は政治的な意味で不幸にしたくなければ、すべての問題には、 2つの面があることを教えてはならん。 1つだけ与えておくのが要領なのさ。何も与えずにすめば、それに越したことはないがね。

 国民には、記憶力のコンテストでもあたえておけばいい。

不燃焼の資料を頭にいっぱいにさせ、うんざりするほど<事実>を詰め込んで、窒息させるしまうことだな。ただし、こっちが受け取る必要のある情報には、たえず目を光らせていることががかんじんだが。

 そうこうしているうちに、国民はそれぞれ、自分も相当の思索人だと思い込んでしまう。うごきもしないのに、うごいているような気持ちを意識してくることになる。それで彼らは幸福になれるのだ。なぜかと言うと、その種の事実だけなら、常に変化をみることがないからだ。まちがっても、哲学とか社会学とかいった危険なものをあたえて、事実を総合的に考える術を教えるんじゃない。

GHQが日本占領にあたってとった言われる愚民化政策の3S政策

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