book review

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アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

☆☆☆☆

結局、集団の英知と群集の無知とは紙一重なのだ。
スマートフォンが必ずスマート•モブズ(利口な群衆)を生み出すとは限らない。十分な情報を与えられずに扇動されただけの個人の集まりは、危険かつ無知な暴徒となりうる。
娯楽やファッションという動機によって、これらのテクノロジは病院からハイスクールへと広がっていくだろう。サイバネティクスによる彼らの自己顕示的消費は親たちをいらだたせるだろう。心配の種は、目に見えるアイテムから、皮膚の下や体の奥に隠れたアイテムに変わっていくかもしれないが。
作者から読者へ、権威から評判へという、やっとブロゴスフィアの外へ波及し始めたばかりの根本的な権力の意向を反映している。
集団的浅慮(groupthink)社会心理学の用語で、集団で意思決定を行う場合に個人で決定するよりも劣った決定がなされることを指す。
インプットがアウトプットを生み出す。情報が行動を形作る。