book review

what you see is all there is

恋ちゃんはじめての看取り―おおばあちゃんの死と向きあう (いのちつぐ「みとりびと」)

☆☆☆

死生学関連で読了.
誰のための本か?と感じたが,あとがきで高学年の小学生3割が「人は生き返る,生き返ることもある」と答える,と書かれていて驚いた.

看取りに対する著者のイデオロギーを感じるのでこの本で多感な子供に教育,啓蒙をする場合は,良く考える必要がある.

理想的な看取りはあるのだろうか?
それがあったとして,それを目指す必要があるか?
それをできなかった場合,遺族は罪悪感を感じることにならないか?
罪悪感を感じるべきなのか?

子供が看取りの現場に遭遇する機会は減っているが,焦らずに本に頼らずに,看取りの場面に遭遇した時に〈考える〉ことが現実であり,重要ではないだろうか.

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