book review

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砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

☆☆☆☆

  • なぜ読んだのか
     文学から人間存在を考えるヒントになればと思い読了

  • 感想
    女は怖く,可愛く,強い.主人公は知識と冷静さを武器に,けして自暴自棄にならず砂穴からの脱出を試みる.
    しかし,脱出する動機は揺れ動き,最後は灰色の生活にではなく研究に生きる意味を見出す.知を愛した人間の姿だ.
    人間は誰もが何かに足をとられ,脱出不可能なのかもしれない.とするならば,どう生きたらよいのだろうか.

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