book review

what you see is all there is

山月記

☆☆☆☆

李徴の虎は,彼の尊大な羞恥心であった.
李徴は人間の心が消えた方がしあわせになれるだろうと言うが,正しいか?
身近な鬱病の人を看ていると,李徴のように,ある程度優秀でプライドが高く,
臆病な自尊心と尊大な羞恥心のせいで世の中から離れ,人との交わりを避け,ますます臆病な自尊心を大きくしているように見える.
人間でいたければ謙虚な態度が大事なのかもしれない.

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