2017-07-21 山月記 ☆☆☆☆ 日本の小説・文芸 小説・文芸 文学・評論 Kindle本 評論・文学研究 山月記作者: 中島敦発売日: 2012/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る ☆☆☆☆ 李徴の虎は,彼の尊大な羞恥心であった. 李徴は人間の心が消えた方がしあわせになれるだろうと言うが,正しいか? 身近な鬱病の人を看ていると,李徴のように,ある程度優秀でプライドが高く, 臆病な自尊心と尊大な羞恥心のせいで世の中から離れ,人との交わりを避け,ますます臆病な自尊心を大きくしているように見える. 人間でいたければ謙虚な態度が大事なのかもしれない.