家族が治すうつ病: 5つのステップ6つの手法
- 作者: 川田泰輔
- 出版社/メーカー: 法研
- 発売日: 2017/06/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
「精神科医や臨床心理士等の専門家でもない」(p. 6)著者の持論とノウハウが書かれる.学ぶことはあった.
市役所などの精神保健担当窓口や保健所の精神衛生担当窓口などを訪ねて今後の治療について助言をもらうと、視野が広がるので有効 (p. 74)
患者の話を聞くときのコツは、相槌だけで、自分は決してしゃべらないこと
こちらが余計なことを話して邪魔をしなければ、患者は気持ちよく話すことができる
患者が気持ちよく自分の感情を吐き出すことができれば、それは立派な精神療法の1つ
この点は医師の不足してる点ですので、家族がフォローするようにします。家族がじっくりと患者の話を聞くことで、患者の気持ちは落ち着き、医師も患者と良好な関係を保つことに専念できるようになり、治療に集中できるようになる
(p. 79)
家族が行うべきは、服薬確認、愚痴聞き役、休める環境づくりの3つ (p. 80)
病状が回復していくためには、何よりも休養が大切 ゆっくり休めていないのであれば、抗うつ薬も睡眠薬も何の意味もない (p. 95)
- 時間を確保して患者の愚痴を聞く
- 助言をする必要はない
- 話すだけでもすっきりし、気が楽になるはずで、それが患者の快復につながる
(p. 100)
うつ病治療の3本柱
- 薬物療法
- 精神療法
- 環境調整
(p. 101)
じっくりと患者の話に耳を傾け、患者の気持ちを否定せずに受け止めてあげることが必要 (p. 104)
- 患者を変えようとしても変わらない
- 患者を変えようとしてはいけない
- 家族自らが変わることで、患者とのコミュニケーションを変える
(p. 106)
- 家族が出しゃばりすぎて、家族の力で病気を直接治そうとするとトラブルが起こる
- 実は、家族にうつ病は治せない
- 家族にできるのは治る環境を作ること
(p. 113)
少しでも病状が悪くなったら早めの休養を心掛けるなどの注意が必要 (p. 118)
リワークプログラム (p. 127)
- 「最近、元気がないみたいけど、どうしたの?」「何か心配なことがあったら、話を聞くよ」という感じで、気軽に、重くならずに、声を掛け合う。
- お互いが、お互いを心配しあって、「うつ」を寄せ付けない
(p. 203)