book review

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知性の磨き方 (SB新書)

知性の磨き方 (SB新書)

知性の磨き方 (SB新書)

☆☆☆

* なぜ読んだのか

 知性の磨き方と,知性とは何かを知るために読了.

* キーワード

整理 息 知性 前頭葉 メンタル 場 豪傑 論理 非論理 タフ ストレス 身体性 手

* サマリー

 現代の日本人が知性を鍛えるため,近代日本における代表的な知性の持ち主の思考がロールモデルとして紹介される.

* 何を学んだか

(夏目漱石)あせつては不可(いけ)ません.頭を悪くしては不可ません.根気ずくでお出でなさい1 (p.53)

(福沢諭吉)「喜怒色に顕さず」
他人からけなされても決して怒らず,褒められてもただ正面に程よく受け,心の中には決して悦ばず,気にしない,というルール
(p.97)

* どう活かすか

非論理的なものを包括できる知性を持つこと(p.167)は僕にはまだ難しいと思うが,福沢諭吉の,ドライで合理的な判断を次々に下し,行動できる精神の強靭さ(p.81)と,西郷隆盛の豪傑さ(p.116)は身につけたい.

知性の磨き方の基本トレーニング(p.203)として, 現実をよくする具体策を提示できているか 常に「本質的かつ具体的」に思考する習慣 を身につけることが勧められる.今までは抽象度を上下して思考することを意識していたので, 具体的な思考の勧めに驚いたが,試してみる.

* 問い

西郷は「自分を愛すること」を自らに固く禁じていた (p.118)ようだが,本当にそれで良いのだろうか?それによって何かを失っているような気がするのだが.

齋藤のいう能動と受動の区別自体があまり意味を持たない積極的受動性(p.143)は,中動相2に似ているか?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


  1. 色の分類は 齋藤孝 『三色ボールペン情報活用術』 角川書店,2003年.を参考にしています.

  2. 國分功一郎 『中動態の世界 意志と責任の考古学』 医学書院,2017年.

三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)

三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)

三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)

☆☆☆

* なぜ読んだのか
 著者の三色ボールペンの使い方を知るため

* キーワード
 主観 客観 技化

* どう活かすか

「自分は今、一つの技を身につけようとしているのだ」と強く認識する」(p.16)

膨大な量の読書をし、およそ八割ほどのたしかな要約ができることが、より重要」(p.17)

積極的に読むために,ペンを持って本を読む(p.32)

最近,主観的に考えられていない気がするので注意する(p.54)

緊張したときには(中略)たとえば貧乏揺すりをしたり、歩き回ったりすると,集中力が維持されたままで,適度なリラックスした脳の状態をつくりやすい」 (p.56)

積極的受動性[受動的であることに積極的な構え]」 (p.70)

情報を積極的に味わおうとする構えは大事だな

人生は限られているのだから、線をたくさん引きたくなるような文章と出会うのが望ましい」 (p.187)(下線部筆者)

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))

三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))

三色ボールペン情報活用術 (角川oneテーマ21 (B-43))

☆☆☆☆

* なぜ読んだのか
 頭の中を整理するため

* キーワード
 3色 主観 客観 緑 技化 地 図

* 何が書いてあったか
 齋藤は,主観と客観をスイッチし,優先順位を明確化する方法として,情報を3色の3種に分類することを推奨する.

: 客観的に最重要なもの
: 客観的にまあ大事なもの
: 主観的に面白いもの,大事なもの

「くぐらせる」(p.69-71)
脳の論理的思考力や感性を掌る部分を使い,自分の脳の暗黙知の海のようなところに一度それをつけ込むようなイメージ.投網漁の網のようなイメージで暗黙知の海から,心の琴線に触れ,反応するものをひっかけ捕まえる

「立ち上がらせる」(pp.112-113)
情報を「立ち上がらせる」というのは、文章の中に沈みこんでいるものを、浮き上がらせ、目立たせて、自分の目に飛び込みやすくさせるという意味
自分で資料に色づけをし、情報にグレードをつけることで、"仕込み"をすること

* 何を学んだか

社会的動物として現代を生きていくには、主観と客観を分けて考え、理解し、バランスよく発揮する力が必要とされる」(p.59)(下線部筆者)

算数の公式はひとつの図である。その図式化されたものを言葉で説明するという練習をさせる(中略)大事なのは問題の構造、意味がわかっているか」(p.139)

プログラミングも,文章化と図式化を双方向に出来るように練習すると良いかもしれない.

[人間のバイオリズムと関係するらしく]睡眠にしても、1時間半を単位として取るといいと言う」(p.157)

アイディアは既存のものに対してバランスよく緑[主観的に大事なもの]を配合することで、新たな形をとるものが大半(中略)自分の緑を入れて組み替えることで新たなものを生み出すのだ。それは客観系の赤・青をクリアにおさえられているからこそ、はじめてできる段階である」(p.169)(下線部筆者)

* どう活かすか
頭の中にも色の次元を増やして整頓してみる
問いと答えの色もテクストを読む際に必要かもしれない

物事を構造的に理解するために,マクロの視点で全体を空間的に鷲掴みするようなイメージで,もっと俯瞰的に全体構造をつかみ,物事を幅広く見下ろす(p.133)

読書は,まずは全体を読み通し,重要なワードを外さないようにする.要約に当たっては、最重要の赤[客観的に最重要なもの]から話す(p.135)

文章化と図式化を双方向にできるようにする(p.136)

情報との出会いを一期一会と思い,なんとしてもヒントをつかむという攻めの姿勢で情報を得る(p.68, p.202)

* 問い
 3色ボールペンに拘らず,4色ボールペンを買い,黒のリフィルを抜けばいいのでは?(p.51)
 脳みその混濁(p.56)を防ぐには,境界を作り,曖昧にしなければ混濁しないのか?他に混濁させない方法は無いか?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

わたしの整理術 (岩波アクティブ新書)

わたしの整理術 (岩波アクティブ新書)

わたしの整理術 (岩波アクティブ新書)

☆☆☆

  • なぜ読んだのか
     頭の中を整理するために読了

  • どう活かすか
     本に線を引きたくなったら自分の意見を書き込む(p.13)
    分類は動的で変化に対応しづらく,片付けるコストは倍増するので,大雑把に片付ける(pp.130-131)
    整理術は,捨てるか,広いスペースを持つか,のどちらか(p.169)なので,頭の中に図書館を想起してスペースを広げ,情報を分類してみようかと考えている.
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

東大生は「頭の中」をどう整理しているか

☆☆☆

  • なぜ読んだのか
     頭の中を整理したく読了

  • 何が書いてあったか
     東大生の特徴は,ドライで割り切りが早く,「できること」と「できないこと」の見切り,「捨てるもの」と「得るもの」の峻別がとても早い(p.5)
    「東大生」[受験秀才]は,行動的な人間が多く,着手も見切りも早い,この繰り返しで最善手を見つける(p.50) 受験秀才かはわからないが,賢い人は行動的な人が多い.経験値も溜まり,チャンスも得やすい.
    捨てるものを捨てなければ欲しいものは手に入らないので,割に合わないことに手を出さない(p.68)が,守らなければいけない大切な今の自分のメリットをどんな場合でも失わないと決めている(p.72)
    本は面白そうだと思ったらとりあえず読み,つまらないと感じたらやめる.基準はあくまで,自分に合うか合わないか(p.81)自分に合わない時に読んでも,得るものは少ないからかもしれない.

  • 何を学んだか
     頭でわかったことでも,声に出したり,ノートに数字や文字をたくさん書くことで記憶にしっかり定着させる(p.22)
    ノート術「わからないときはいっぱい書く」(p.100)
    大雑把な理解ができたら先に進む習慣をつくる.骨組みを理解し, 困ることがあったら改めて学べばいい (p.103)
    頭の中の整理ができなくなったときには「細道に入り込んだ」(p.153)
    声に出して問題を読む癖をつける(p.179)
    より「できること」と「できないこと」の見切り,「捨てるもの」と「得るもの」の峻別のスピードを上げる(p.5)

  • 感想
     この本の内容と,僕の周りの東大出身,海外名門校出身の友人達,僕の共通している行動もあれば違う面もある.
    受験試験や校風の違いによるものかもしれない.校風の違いが国家に影響を与えているとしたらおもしろい.

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

「あなた」という商品を高く売る方法 キャリア戦略をマーケティングから考える NHK出版新書

☆☆☆

  • 何が書いてあったか

バリュープロポジション (p.121)

1 どんな強みを活かして(自分の強み)
2 誰の(ターゲット)
3 どんな悩みに(ニーズ)
4 いかに応えるか(自分の仕事)
  • 何を学んだか

自分の将来について悩む人が世の中にとても多いのに,戦略を持っている人が少なく (p.193),自分の商品価値を高めていこうとは考えていない (p.121)

成功しているギバー(他人に与え続ける人)は普通の人たちより他者重視であるだけでなく,自分の利益も失わない.成功したギバーは,自分だけでなくグループ全員が得をするようにパイを大きくする.(p.184)

  • どう活かすか
     「自分の強み」を伸ばす前に,今の強みの段階でもニーズが無いか[p.70 図表4-1 「ジョハリの窓」の盲目の窓]考えることが重要だと思う.
     ニーズの変化(p.155)に敏感になる.
     僕にとって何が最善かを問い続けリソースを膨大に投資(p.165)する.

有名なビジネス書籍のフレームワークを寄せ集めたセミナーの様な本だった.
「弱いつながり」などは,30代以下は理論を意識せず,当然の様に行っているのでは?

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ

☆☆

  • なぜ読んだのか

 「究極の疲れないカラダ」になるアドバイスを期待して読了

  • 感想

 「究極の疲れないカラダ」になるアドバイスを期待していたが,冗長だった.著者とカイロへの権威付けと,日本人の健康常識批判にページが割かれる.全276頁のうち約1/3の第2章から第4章まで(74-160頁)が知りたい情報だった.読者が得たい情報は著者の熱意では無いだろう.読者に対する誠実さが欠けている気がした.

  • どう活かすか

 正しいカラダの使い方(p.139-152),とくに起き方(p.146)を実践したら腰の痛みが軽減された気がする.腰は拗じらないことが大事なようだ. 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス