あなたを変える七日間の哲学教室
- 作者: ゲルハルト・エルンスト,Gerhard Ernst,岡本朋子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 単行本
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なぜ読んだのか
カント『純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)』理解のためにaok君に勧められ読了何が書いてあったか
倫理学、道徳哲学、認識論、形而上学、心の哲学、言語哲学、メタ哲学といった哲学の様々な分野の要点が説明されている。
もちろん、著者の考察を鵜呑みにしてはならない。
哲学者のさまざまな見解を理解するための3つの区別(pp.218-222)
人間の見解の組み合わせは2通り
例 | 「独身男性は未婚である」 | 「独身男性は基本的に寝るのが遅い」 |
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発言の区別 | 分析的に真の発言(ただ意味的に正しい発言) | 総合的に真の発言(意味的に正しいだけではなく、総合的に正しい発言) |
「分析的に真」であれば事象は必然的 | ||
事象の区別 | 必然的事象(特定の状態でなければ成立しない事象) | 偶然的事象(特定の状態でなくても成立する事象) |
認識の種類の区別 | アプリオリな認識 | アポステリオリな認識 |
哲学 | 科学 |
「分析的に真の発言」と「総合的に真の発言」の区別 (p.230)
発言の区別 | 分析的に偽の発言 | 総合的に偽の発言 |
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「私の3歳の息子は成人だ」 | 「私の3歳の息子は型理論を理解できる」 | |
理解できない | 理解できても信じられない |
「言語表現の意味を認識する」とはそもそもどういうことなのか?(p.231)
20世紀の言語哲学の基本的な2つの考え |
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言語はそれが持つ機能によって規定されている |
言語表現とは実践であり、ある種の行為 |
何を学んだか
哲学における神を、宗教における姿や形を持つ神と別のものと考えることと、母国語で哲学する意味を知った。どう活かすか
道徳に興味を持ったので、カント『実践理性批判 (岩波文庫)』を読みたい。
昭和初期の日本人哲学者にも興味がある。