なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?
- 作者: 山口揚平
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/03/11
- メディア: Kindle版
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☆☆☆
内容は,様々な人が感じ,気づいている現代の貨幣論.
「信用(またはお金)の源泉(中略)本を出していることと,そのアマゾンのレビュー」(p.125)
メタで滑稽.この本は著者の「信用(またはお金)の源泉」なのだ.
信用主義を間違うと自己ブランディングをしだし,権威主義になり,信用を失墜しやすい.
著者が自身の信用を上げるためと推測できる
「六本木ヒルズクラブで最後の打ち合わせ」(p.92)
等の不必要に思える権威付けをはじめ,稚拙な「本を出」すことで著者の
「信用変数」(p.126)
が下がる.
「お金を中心とした資本主義の基本的な考え方は,17世紀,デカルトの時代に成立した哲学に基づいている.
それは『物事は,要素に分解し,客観化することによって捉えることができる』という思想である.
この数字で世界を捉えるという哲学が,現在の『お金をコミュニケーションの中心に置く』という社会システムにつながっている.」(p.160)
「数字で世界を捉えるという哲学」を「17世紀,デカルトの時代に成立した哲学[物事は,要素に分解し,客観化することによって捉えることができるという思想]と等しくみて良いのだろうか?