境界の現象学: 始原の海から流体の存在論へ (筑摩選書)
- 作者: 河野哲也
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/07/14
- メディア: 単行本
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「デカルトは(中略)音声的な発話の自己帰属ができる人間にだけに自己を限定している.」(p.46)
コギトの概念が近代社会の諸制度の基盤になったことが,障害者が生きづらい一つの原因なのかもしれない.
「痛みと結びつけて主張されやすい独我論は,慢性的な内向的指向性からくる不健康な概念に過ぎない」(p.79)
twitterを見ていると自分の他に人が存在していると帰納法的に思える.
逆にSNSが無ければ「不健康」な独我論に陥る人は増えるのでは.
僕にとっては,それだけでもSNSは十分に有意義だ.