book review

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哲学初歩 (岩波現代文庫)

哲学初歩 (岩波現代文庫)

哲学初歩 (岩波現代文庫)

☆☆☆

  • なぜ読んだのか
    研究室で気になり気になり読了.
    なぜ知(Sophy)を愛(Philo)し求めなければならないか,を明らかにすることを含めた視点が特徴的な日本人哲学者版 "Protrepticus Logos"(哲学のすすめ)

  • サマリー

哲学とはなにか
哲学は根本的に知ることを求めるものであり,その知がまた知る者自身の生活を根本的に変えるような意味をもっており,哲学はそのようなことの希求1 (p.55)

哲学は生活の上に何の意味を持っているか
一応は一切の生活的なものから解放され,全く自由であるところの哲学の立場を徹底させながら,しかもそのように自由自足的な哲学を,再びまた生活に結びつける意味を持っている (p.109)

哲学は学ぶことができるか
哲学は,語ったり,証明したり,教えたりすることのできるものではない (p.171)

哲学の究極においてもとめられているもの
神智 (p.244)

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  1. 色の分類は 齋藤孝 『三色ボールペン情報活用術』 角川書店,2003年.を参考