私の個人主義(Kindle)
- 作者: 夏目漱石
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
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☆☆☆
なぜ読んだのか
今,個人主義の人が多いようだが,それなのに全体主義,国家主義を志向しているようにも感じるため,個人主義について考えたく読了.サマリー
漱石が大正3年(1914年)11月に学習院の学生に向けて行った講演筆記. 自己の個性の発展を仕遂げようと思うなら,他人の個性も尊重しなければならない.
自己の所有している権力を使用しようと思うなら,それに付随している義務を心得なければならない.
自己の金力を示そうと願うなら,それに伴う責任を重んじなければならない.
人格のある立派な人間でなくては,個性を発展する価値,権力,金力を使う価値は無いと漱石は言う. 漱石は個人主義を,国家に危険を及ぼすものでもなく,他の存在を尊敬すると同時に自分の存在を尊敬すると解釈し,自身は個人主義でもあり同時に国家主義,世界主義でもあると述べる.Kindle、電子書籍リーダー、Wi-Fi、ブラック、キャンペーン情報つきモデル
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- 発売日: 2016/07/20
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